エンディング前編


エンディング。
レティスにトロデーン城まで運んでもらう。
トロデ王に出迎えを受ける。
トロデとレティスが話すのを見る。
俺は先の台詞が分かっているのにドキドキする。
レティスは言う。自分は神ではなく、
レティスという名前も人間が勝手に名づけたもので、
別の世界では違う名で呼ばれていたのだと。
『そう、あの世界では、たしか……ラーミアと』
「この鳥そうやったんか! あいつやんか、昔のやつや!」
以前に『それとなく昔の鳥のことを訊いてみよう』と書いたが、
チャンスが無くて、俺は訊かずじまいだった。
だもんだから、親父がラーミアを覚えていた事にすごく感激した。

トロデ王が元の姿に戻る。
「悪そうな顔やなぁ!」
続いてミーティアとトロデの抱擁シーン。
そして城が元に戻る。
「えらい綺麗になったなぁ」
宴が始まる。親父はコントローラーを置いた。
「しかしあれやで、もう一山ほしいところやな。
あっさり終わってしもたな〜」
苦戦したらしたでブーブー言うクセに。

数ヵ月後。
結婚式に出るミーティアを、部屋まで迎えに行くことになる。
「ここどこや?」
「話聞いてたやろ! 兵士の詰め所やんか」
「あぁ、そうか、えーと、出口はどこや」
少し進んだところでククールと再会。
親父は特に感想もなく、階段を登っていく。
ゼシカと再会するが、感想はなし。
「姫様はどこやねん。ここか?」
親父は封印の間へ続く扉を開ける。上まで登って行くが、当然何も無い。
正解はそこのすぐ隣の部屋なのだが、親父はスルー。
来た道を戻っていく。入ったことのない扉までことごとくスルーしている。
「ここはちゃう、ここも違う……」
「あのさ、君はミーティア姫の部屋に行ったことがあるんか?
まるで元々知ってるような言い方やけど」
「知っとるわけないやろ!
でもこんな普通の木のドアの向こうに姫様がおるはずがない!!」
自信たっぷりに言い切られたので、俺も教えるのをやめた。
ところどころカギがかかっているドアがある。
「なんで行かれへんねん。カギ持っとうのに」
「それはな、君みたいな人がおるからや」
「何がや」
「姫様の居場所が分からずにぐるぐるしてる人の為に、
行ける場所を制限してくれてはるんや。実にありがたいな!」 
「ちくしょう、今に見とれよ!」
親父は散々迷ってから、ようやくミーティアに会えた。

なんだかんだで、サヴェッラ大聖堂に到着。
チャゴス登場。
「バカ王子やーー! バカ王子が来たぞーー!!」
俺はむちゃくちゃ笑った。
チャゴスは、『平民なんぞは式に招待してやらん』みたいなことを言う。
「アホ、アーサーは王子やぞ!」
画面は切り替わり、宿屋でククールが怒っている。
ククールの話を聞く。このままでいいのか、と言われる。
「アーサーの手には王族の紋章があるねんで」
「はぁ?」と俺。いきなり何を言い出すんだ。
「それがあるから、王子って判明して、チャゴスよりも上になるんや」
「そんな紋章があったら、もっと最初に伏線が出とうと思う……」
「アホ、そういうのは最後のお楽しみなんや!」


indexへ  top before next