親父が降りたのは、三角谷に近い方の場所だ。
アクデンの居る橋を渡らずとも辿り着ける。
親父は地図を開かずに辺りを適当に回る。
何度目かの戦闘で、メタルキングと初遭遇。
「こいつはナンボや!?」
「三万や」
「はぐれメタルは?」
「一万」
「一万、二万、三万! ごっついな! ふふふ」
どうせ逃げられるだろうと思ってたんだが、倒してしまった。
ヤンガスの大まじん斬りは偉大だ。
三角谷に向かい出した所でまた遭遇、勝利。
つくづく運の良い人だ。
三角谷に到着。
トロデ王で探索開始。
『暗黒神は大岩に封じ込められた』という話を聞く。
「あの大聖堂や。あそこにまた行かなあかんのや」
本棚で、伝説の剣のレシピを見る。
「お前、何が作れるか全部知ってるんやろ。
何かええのんが作れるんやったら、わしに教えろ!」
今さら何を言い出すんだよ親父。
釜を使わないためにカジノで金を貯めたんだろう。
そう言ってやると、「それはまぁそやけど……」と唸っている。
『伝説の剣』という単語が親父的にはひっかかったんだろうな。
エクスカリバーの夢はまだ持ってるんだろうか。
アークデーモンから、チェルスがどうのこうのという話を聞く。
「チェルス、チェルス……」 必死に思い出そうとしている。
「リブルアーチで死んだ子な。犬にやられて」
「あぁアイツか、ふむ」
店屋で買い物。たっぷり散財した。
「カジノで稼いだのが活きとるなぁ。全部揃えたぞ。ばっちりや」
宝物庫に行くが、オークが通してくれなかった。
別の場所を探索、ラジュに会う。
「こんで宝物庫に行けるんや」
宝物庫で、暗黒大樹の葉を入手。
「これは使ったら無くなる?」
「無くならへんよ」
「これを使って鳥でおっかけるんやな」
爆弾岩から、暗黒神の城の話を聞く。
「城も大岩に埋まってるねんで、きっと」 当たらずとも遠からず。
「さて、メタルキングをもう少しやっつけよか!」
黒犬は放置なのね。2匹倒した事に気を良くしているようだ。
外に出てうろちょろするが、全然出会えない。
段々とダレてきたようだ。
ダイス・ド・デビルの声にムカついている。
「こいつ気色悪いねん、こっちまで吐きそうになるわ」
30分ほど粘って諦める。
「もうええわ。帰る」
三角谷で宿を取り、外へ。
暗黒大樹の葉を使うと、黒犬の位置が示された。
鳥になって追いかける。
が、親父はあさっての方向にばかり飛んで行く。
地図はこまめに開いているんだが。
「こっちや!」と方向を定めるが、いつも微妙にずれている。
「来すぎとる、こっちや!」 ずれてるよ。
「こっちか!?」 あってる。そのまま行け、親父。
「近付いて来たぞ、向こうや!」 あぁ、またずれてるよ。
「何でわしはこんな端っこにおるねん……」 スピード出しすぎ!
すったもんだしたものの、ようやっと黒犬の姿を視界に捉える。
「あれやーー!」
「それや! 見失わんようについて行くんや!」と俺。
黒犬を追いかけて飛び続ける。
やがて奴は、法皇の館へと降りて行く。
後を追って、法皇の館に降り立つ。
黒犬が出現。奴は館内へ。
「行くで!」
黒犬は法皇の前に居た。
「やっつけるで!」
VS魔犬レオパルド戦。
これまで通りの戦法を貫く。
が、痛恨の一撃と吹雪のコンボでククールが死亡。
アーサーがザオラルを試みるが、2回とも失敗。
ザオラルに賭けていたせいで回復がおろそかになり、アーサー死亡。
「やばいぞ。誰も回復できひんぞ!」
「それはアレや、ヤンガス、メガザル使ったらどうや」
「これか! なるほど!」
ヤンガスのメガザルでアーサーとククールが復活。
次ターン、ゼシカでフバーハをかけ直そうとするが、
アーサーとククールがフバーハを跳ね返してしまう。
二人とも、三角谷でミラーシールドを装備したせいだ。
ヤンガスを生き返らせたは良いものの、
痛恨+吹雪コンボが再びククールに炸裂。
「こいつは気付いたらいっつも死んどるな……」
ククールは親父にとってまさしく鬼門だ。
ザオラル持ちのアーサーだけは守る戦法に移る。
アーサーのHPが250ほどの所で、
アーサー攻撃、ヤンガス攻撃、ゼシカ祝福の杖でターン開始。
レオパルドの方が早かった。痛恨の一撃!
アーサー死亡。もう蘇生手段はない。
「やられた……」
残る二人で抵抗を試みるが、結局そのまま全滅。
「負けたなー」と俺。
「お前、心の中では腹抱えてわろとるんやろ」
当たってるよ親父。面白いよ。
しかしレティスに勝ったのに黒犬に負けるとは驚きだった。
「呪文を勝手に跳ね返したのがあかんのや!
葉っぱも買いに行くで! 次は勝つからな!」
前につけていた魔法の盾に装備を変更。
サザンビークで世界樹の葉を購入、アーサーに持たせる。
再び法皇の館へ。