サザンビーク城から再開。
俺が居間に着くと、
親父はクラビウス王に話を聞いているところだった。
何しに行ったのかと訊くと、
「リングもろたから、話が変わるんちゃうんかと思たんや」
変わるのはエンディングだよ親父。
その件とは別に、『大臣がいなくなった』という話を聞いたらしい。
「大臣の家はどこや」
「街の方や。階段上がったとこな」
親父はそこへ走って行く。
屋敷の中では音楽も消え、不気味な雰囲気だ。
「大臣はどこやー! って、おらへんのやったな!」
2階に上がり、部屋を調べる。
「何もないぞ。どこ行ったんやろ」
「夜に来てみたら?」 言っちゃった。
宿で休み、再び大臣の家へ。
1階を調べたあと、2階に上がる。親父は鏡に気付かない。
「何もないやんか」
テラスにも出て確認するが、成果なし。
「おかしいなぁ」
ぐるっとカメラを回している。
「アレ光ってないか?」
鏡を調べると、ダンジョンにワープ。
「来たぞ! 一発で見つけたぞ」
「こんなんあるやなんて、わし全然終わってへんがな」
親父的にはほとんどやり尽くしたと思っていたところで、
サブイベントに出会ったのが嬉しかったようだ。
しのびばしりで進む。
すんなり奥に辿り着き、トロルと話す。
親父はストレートに退治する選択肢を選んだ。容赦なしだ。
大臣を助け、種を何個かもらう。
その場で前から持っていた種もまとめて全部使った。
リレミトで脱出。
宿に泊まり、親父はまたクラビウス王に会いに行く。
礼を言われ、この借りはいつかの機会に返そうとも言われる。
「今返してほしいわ」だって。
「これでここは終わり?」
そうだと答える。
「じゃあ、変わっとるっていうエンディングを見よかな」
そう言うので、一応セーブさせる。
レティスに会いに行き、神鳥の杖をもらう。
2度目のVS暗黒神ラプソーン戦(祈る編)。
1ターン目、親父はいつもの調子で始めてしまう。
当然、攻撃は闇の結界で消されてしまう。
「あぁっ! 杖やった! ちくしょう」
2ターン目から仕切りなおして『祈る』開始。
余裕だ。数ターン連続で祈れている。
「長いなぁ。まだか」
「合計7回やからな」
「そんなにか!」
「そらそうや。七人の賢者やねんから」
「あぁ、なるほど」
無事に7回祈りきり、闇の結界を打ち消した。
2度目のVS暗黒神ラプソーン戦。
一度勝っている相手だけに、余裕綽々。
攻撃、回復、共に順調だ。
「はよ死なへんかなぁ」
さっさと片付けたくて仕方ない様子だ。
序盤、ゼシカがハッスルダンスを使った時、
親父はゼシカの衣装が変わっていることにやっと気付く。
「あぁ? なんやこの子すごい格好になってもたな!」
「この前しんぴのビスチェつけたからな。
ゼシカだけは、サービスで色々と格好が変わるんや」
「へぇー。すごい格好やなぁ、まったく」
バトル中盤、とうとう親父はタンバリンに手を出した。
俺が進言したわけではなく、
たまたまゼシカが何もする事のないターンが回ってきたのだ。
ルーンスタッフを使う時に、チラチラ目に入ってたせいもあると思われる。
「これは何やったっけ」
「全員のテンションを上げるやつや。説明書いてるやろ」
「うーん、いっぺん使ってみたろか」
ターン開始直後、ゼシカがタンバリンを叩く。
アーサーとヤンガスの攻撃が700越えのダメージ。
「うわっ、すごいな!!」
いたく感激しているようだ。
以降、余裕のあるターンはゼシカはタンバリンを叩く。
「ええなぁ、これはええわぁ」
タンバリンにご満悦だ。
連戦を通して一度もキャラが死ぬことなく、貫禄の勝利。
「さぁー、どういう風に変わっとるんやろか」