竜神王戦〜グルーノの紙芝居


「回復を……」
しかしアーサーは扉を開けるモーションに入る。
「あぁっ! 止まれアホ!」
扉の前でメニュー開こうとして○ボタン押したんだな。
親父は焦っていたが、扉を開けてもまだボス戦ではなかった。
「あぁ良かった……。びびったがな。勝手に開けよるんやもん、ふふふ……」
必要以上に慌てた自分に照れているようだ。
改めてHP満タンにし、いざ竜神王の元へ。
「やったるか!」

VS竜神王戦。
バイキルトがけのアーサーとヤンガスで叩きまくる。
約350のダメージだ。親父は嬉しそう。
「よう効くなぁ。実にええぞ」
親父はダメージが1000越えすることを知らない。
しゃくねつの炎のあとにはフバーハで対策。
ククールはベホマラー係。
ゼシカは後半イオナズンで攻撃に回った。
痛恨の一撃で何度かキャラが死んだが、
ピンチらしいピンチはそれくらいだった。
着実に300越えのダメージを与え続け、勝利する。

竜神王は人の姿に戻り、正気も取り戻す。
トーポの正体が判明。
親父は素でびっくりしたようだ。
「こいつがそうやったんかぁ! お前これすぐ分かったか?」
親父は何かっつうと、俺のプレイ時の反応を聞きたがる。
アーサーの出生の詳しい話は家ですることになり、竜神王に送ってもらう。

グルーノの紙芝居を見る。
「なぁ、これは、あのバカ王子と親戚ってことになるんやろ。なんとまぁ……」
確かに、それについてはがっかりだな。
全ての話が終わったあと、親父は一言。
「しかし、なんでそういう大事なことが、
クリアした後でないと分からへんようにしたんやろ。
普通にやっとって分かるようにしたらええのに」
俺はちょっとびっくりした。
すごくまともな意見だ。俺もそう思ったな、確かに。

「よし、ちょっと、お前話聞いて。みかん食べるから」
里の住人達の話を聞いて回れということらしい。
俺は話を聞いて回ってやった。
タンバリンのレシピも入手した。
「これは実はすごいアイテムやねんで」と言ってやる。
「じゃあそれお前が作れ!」
直球だよ親父。俺もそう言われるのは分かってたのに、
何でわざわざヒント言ったんだろうorz


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