オーブ探し・上


トラペッタから再開。
これまでの話のおさらいをしてあげる。
「そうやったな、オーブやな」
親父は山彦の笛を吹いてみる。
「これは正解ってこと?」
「そうやで。山彦返ってきてたやろ」
「しかし、全部回るんは難儀やなぁ」

親父はルイネロの家へ。
「ここで聞いたらなんか言うんちゃうんか。わしはそう見た」
しかしルイネロはオーブのオの字も言いやしない。
『この先の戦いはわしにも見えぬ』とかうんたらかんたら。
「娘がおったやろ、こいつや!」
ユリマも大したことは喋らない。
「あかんやん」
「自分で探せってことやね」と俺。
一応フォローとして、
オーブはキラキラ光ってるからすぐ分かるよと言ってあげる。

「井戸や!」
ルイネロの家の前の井戸に入る。何も無い。
出てきてから、親父は街の地図を開いた。
「あれが武器屋で、教会で、宿屋で……分かった!」
親父は走り出した。
「どこ行くん?」
「火事の跡やろ! ここにあるはずや!」
びっくり。何で分かったんだ? 覚えてたとは思えないのだが。
パープルオーブを入手した。

「こっからはノーヒントなんやったな」
「そやで。でも、ちょっと考えたら分かる事や。
なにかしらいわくつきの場所やな」
「待て、思い出してみるから!」
親父は考えている。画面のアーサーも腕組みだ。
取り説の地図を眺めている。
「そうや! これやで!」
親父は、取り説地図の地名が書いてある場所を順番に指した。
「ちょうど7個や! どや!
ここに書いてあるってことが正解ってこととちゃうんか!?」
トラペッタ、リーザス、ポルトリンク、
マイエラ、アスカンタ、パルミド、海辺の教会。
確かに7個だ。そういう考え方もあったのか、と俺は少し感心した。
だが間違いだ。
海辺の教会にオーブなんかあった日にゃあ、こっちはたまらない。
「あのな、言ってまえば、七人の賢者と関係のある場所や」
多分、このヒントでも親父は苦労するだろう。

親父は俺のヒントを元に考えている様子。しばらくしてこう言った。
「あそこや。犬が杖持ったとこや」
「嫌なオッサンがおったとこの事か?」
「そうや。名前なんやった?」
「リブルアーチ」
「そこや!! あそこの家の、庭にあると見た!」
すげぇ。詳細な場所まで正解だ。

リブルアーチに到着。
入ってソッコー山彦の笛を吹いてみる。
「やっぱりや!」
ハワード邸の庭でグリーンオーブを入手。
「素晴らしいな。意外と簡単や」
「でもまだ2個だけやん」
「大丈夫や。次はおばあさんのとこやで!
裏の洞窟のとこにあるはずや!」
うわぁ。七賢者云々のヒントは出しすぎだったかも。
俺は後悔。親父をみくびっていた。
メディばあさんの家の裏で、レッドオーブを入手。


indexへ  top before next