レティスに神鳥の巣へと運んでもらう。
「こうやってここには来なあかんかってんなぁ」
昨日は入ろうとして走り回ってたもんな。光の世界の方の巣だったが。
内部の敵は大して強くない。
地図も入手し、順調に進んで山頂に着いた。
「うわっ!」
画面が切り替わるのと同時に、
ボス本体が待ち構えていたので焦ったようだ。俺もそうだった。
『まんたん』にしてから、いざ勝負。
VS妖魔ゲモン戦。左右にはデスターキーと暗黒鳥。
親父は左右のザコから倒すことにした。
が、数ターンしてまた仲間を呼ばれてしまう。
「あかんな、ボスから倒さなあかんのや」
炎を吐かれた次のターンでは、ちゃんとフバーハをかける。えらい。
ゲモンはいてつく波動は使ってこない。
こちらの守備は限界まで上がっている。
フバーハもかかっているとなれば、受けるダメージは大したこと無い。
「いけるで、これは。もうやっつけるで」
ターン毎に「次でやっつけるで」と繰り返す。
分かったよ、親父が強いのは充分分かってるから。
そんなこんなでゲモンを倒し、左右のザコもチャチャッと片付けた。
喜んだのも束の間、ゲモンは己の死と道連れに卵を壊してしまう。
「壊れてしもたで、どうするんや」
音を聞きつけたレティスが飛んでくる。
怒られるかと思いきや、
レティスは逆に『嫌な気分にさせてすまない』と謝ってくる。
その時、魂となったレティスの子が出現。
「おぉーー」
神鳥の魂を取ろうとするが、アーサーの位置が悪いらしく、
△ボタンが反応しない。
親父は何度もレティスに話しかけている。
「取れって言われても取られへんやん!」
親父はレティスの後ろ側にまで回っている。
レティスもいい迷惑だ。はよ取れよ、って思ってるだろう。
らちがあかないので、教えてあげる。
「レティスの正面に回って、△やと思う」
「はぁ?」
はぁ、ってなんだよ! 俺が悪いのか?
神鳥の魂を入手、光の世界まで送り届けてもらう。
が、親父はソッコー破れ目に突入。
「なんでまた入るんや?」と俺。
「え? 戻るんやろ?」
「なんでやねん! 今戻って来てたやんか!
色が付いてたやろうが!」
「あぁ、ホンマや、そういえば」
「あそこは、普通は解放感を感じるところやと思うぞ。
白黒から色が戻ってんから」
「全然気付かんかったわ。確かにそやな!」
一体親父の目にはどういう風に画面が映ってるんだろう。